「自分らしく」生きるために欠かせないもの(基本的なニーズ)は、人それぞれ違います。
ある人にとっては自由が何より必要で、「こうしろ、ああしろ」というルールで束縛されると、本来の魅力がしぼんでしまいます。別の人にとっては、安定した枠組みが必要で、「何でもアリ」の混沌状態に投げ込まれると非常にストレスになります。
ある人にとっては、誰かと気持ちがつながっていること、周囲の役に立っているという実感が、自分のよりどころ。
批判や対立は苦手です。
別の人にとっては、事実・情報・論理が土台です。
関心の持てることにじっくり取り組める時間が必要で、自分の世界を乱されるのはストレスです。
ところが日本の社会では長いこと、「まわりに合わせる」というプレッシャーが強かったために、今も多くの人が「自分らしさ」に気づきにくい状況におかれています。
そのため方向違いのものを求めていたり、「○○でなければいけない」と思いこんでいたりして、無理な生き方によるストレスをためこみやすいのです。
TCの講座では、まず4つの気質を手がかりに、本来の「自分らしさ」を探っていきます。
「あなたはこの気質です」と誰かに決めてもらうのではなく、
ワークを楽しみながら、自分自身で気づいていくプログラムです。
ワークを通して、
これまでどこで無理をしていたのかに気づいたり、
「弱み」だと思っていたものが、実は「持ち味」や「魅力」だったと感じられるようになります。
人との関わりの中で、自分の気質を見つけていく体験を重ねることで、
少しずつ自己肯定感が育っていきます。
自己肯定感が土台にあると、
人との「違い」に出会ったときにも、
「どうしてわかってくれないの?」とイライラしたり、
自分の感じ方に自信をなくしてしまうことが少なくなっていきます。
「一人ひとりが違うのは当たり前」。
TCの講座では、
その言葉を頭で理解するだけでなく、
違うからこそ、家庭でも、職場でも、友人関係でも、
人とのつながりが力を生み出すことを実感していきます。
一人ひとりの違いが、みんなの力になる。
TCでは、この一見すると当たり前の事実を、
理屈ではなく、体験を通して理解していきます。
その結果、
・人間関係が円滑になり、ストレスが減る
・ストレスの少ない環境で、自分本来の力や持ち味を伸ばせる
「違い」を前提にすることで、
人との関係やコミュニケーションが楽になり、
より自然に、「自分らしく」生きられるようになるのです。
「どうして分かってくれないんだろう」
「自分の気持ち、ちゃんと伝えたつもりなのに」
──そんなふうに思ったことはありませんか?
私たちは、言葉で伝えようとします。
でも実際には、言葉よりも先に、何かが伝わっているのです。
声のトーン、表情、間の取り方、
その場にどう立っているか、
目の前の相手に、どんな想いを向けているか。
そうした「自分らしさそのもの」が、
ことば以上に大きな影響を与えています。
TRUE COMMUNICATIONでは、
一人ひとりがもともと持っている気質(持ち味)を手がかりに、
自分の伝え方の「パターン」に気づいていきます。
たとえば──
・沈黙が怖くて、つい話しすぎてしまう人
・自分の中で考えをまとめてからでないと、話し出せない人
・言いにくいことほど、回りくどい言い方になってしまう人
・相手の空気に敏感になりすぎて、自分の気持ちが後回しになる人
それぞれに「ダメな癖」なんかじゃありません。
あなたの気質と経験の中から生まれた、自然なパターンなのです。
自分のパターンを知ると、
「なぜうまくいかなかったのか」が、責めることなく理解できるようになります。
「こうあるべき」と思っていた自分の姿が、
本当は「こうしたかったんだ」と見えてくるのです。
そして、
自分の在り方をまるごと使って人と向き合えるようになると、
言葉に頼りすぎずに、もっとあなたらしく、もっと確かに伝えられるようになります。
自分の持ち味を出しながら、相手の個性も受けとめる。
そんな呼吸の合った関係が、家庭でも、職場でも、少しずつ増えていきます。
■「わかり合えない」は、ダメなことじゃない
──親子のすれ違いを「気質」から見つめ直す
TC(トゥルー・コミュニケーション)の講座では、最初に「気質」という視点から、自分自身をていねいに見つめ直していきます。
それは、「こういうタイプに分けられました」という診断ではありません。
自分の内側にある「反応のクセ」や「安心できる関わり方」を、体験を通して自分で発見していくプロセスです。
こうした「自分の気質」を理解することは、親子関係のすれ違いにも、驚くほどヒントを与えてくれます。
■子どもが「わかってもらえない」と感じたとき
──親もまた「どうして伝わらないのか」と戸惑っている
たとえば、
・「調和タイプ」の子が気持ちをわかってほしくて近づいたのに、
「探求タイプ」の親は理屈で答えてしまい、心がすれ違う。
・「秩序タイプ」の親が決めた手順に、
「自由タイプ」の子が反発し、「わがまま」と誤解される。
・「自由にしていいよ」という言葉が、
自由タイプの子には嬉しいけれど、ブルータイプの子には「放っておかれた」と感じられる……。
TCでは、こうしたすれ違いを「気質の違いによるもの」として理解します。
誰かが悪いのではなく、安心できる関わり方が人によって違う──
そのことに気づくだけで、「どうしてわかってくれないの!?」という思いが少しずつほどけていくのです。
■違いを否定しない。それが関係を育てるスタートになる。
ハワード・カツヨ博士は、日本版プログラムを開発するにあたって、
「親が“親らしくふるまうこと”よりも、まず“自分らしさを大切にすること”が、子どもを大切にすることにつながる」
ということを強く伝えていました。
親も、子どもも、それぞれの「気質」があって、
それぞれの感じ方、安心のしかた、苦手なことがある。
その違いを無理に埋めようとせず、まず認め合うことから、信頼は育っていく。
たとえば、
・「この子は、いつもマイペースで……」と思っていたら、
それは「探求タイプ」の集中力や独自性かもしれない。
・「どうして何度言っても聞かないの!?」と感じていたら、
その子は「自由タイプ」で、枠に縛られることに強いストレスを感じているのかもしれない。
TCでは、親子それぞれの気質を自分で見つけながら、
日常の中で起きている行き違いを、責めるのではなく“見直す”視点を育てていきます。
■自分を知ることは、相手との関係を変える一歩
この講座では、
第一に「自分の気質」に気づくワークを通して、
これまで無理をしてきたこと、自分を責めていたことにやさしく気づいていきます。
そして、そこから「相手の気質」にも目を向けたとき、
見えてくるのは「どうしてこの人は…」ではなく、
「そっか、そう感じていたんだね」という新しい理解の可能性です。
TCが大切にしているのは、
「人の違いを前提にして、どう関係をつくっていくか」という視点。
診断やカテゴライズではなく、体験と気づきを通して、自分自身と向き合う旅なのです。
すれ違っても、もう一度つながれる
TCは、そのための対話と発見の場です。